(五の四)
矢田寺
三条通と寺町通の角に、地蔵をまつる矢田寺がある。今から1100年ほど前、9世紀の中頃に、大和国にある金剛寺(奈良県大和郡山市)という寺院の別院として創建されたと伝えられ、天正年間、これも秀吉の都市改造によって現在地に移された。本尊のお地蔵さんは高さ2メートルと立派で、また由緒深い。ここにある送り鐘は、六道珍皇寺の「迎え鐘」に対して、精霊を冥土に送る時につかれるという。
京都文化博物館
三条通もここから先、西側はがらっと雰囲気が変わる。明治時代の素晴らしい近 代建築が、そこここに見られる。この三条通の建物群は昭和60年(1985)、京都市から 「歴史的界隈景観地区」に指定され、保存・修景が図られている。
その一つ、現在、京都文化博物館になっている建物は、かつての日本銀行京都支店で、 明治39年(1906)に建築され、重要文化財に指定されている。設計者は辰野金吾。この建物は、煉瓦の赤と御影石の白のコントラストが素晴らしく、また煉瓦(れんが)と煉瓦の間の目地が黒く染められており、それがまた華やかななかにピリッとひきしまった雰囲気を感じさせてくれる。
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