(六の六)



 「みゅーず」「ソワレ」「フランソワ」

 京都は「学生の街」とも言われているが、それだけに古くから喫茶店がたくさんあった。その一つが音楽喫茶「みゅーず」。また「ソワレ」は、店内に東郷青児をはじめとする二科会会員の絵がかけられ、ブドウをモチーフとした彫刻が随所にあしらわれている。四条通をはさんだ南側には「フランソワ」がある。

 昭和9年(1934)の開店で、当初は三高生(現在の京都大学生)たちがよく通ったとか。こういった雰囲気のある喫茶店に入って、散策の 疲れをいやすのも楽しみの一つ…。





 木屋町通を走っていた電車

 最後に話題をもう一つ。

 かつて、この木屋町通に電車が走っていた。明治23年(1890)に開通した琵琶湖疏水のもたらす電力によって、明治28年2月に京都−伏見間で営業を開始した京都電気鉄道株式会社の電車がそれで、京電と愛称されていた。木屋町通を走ったのは同じ年の4月、左京区岡崎で開かれることになっていた第4回内国勧業博覧会の会場に、観客を誘致する目的で開通されたもの。

 その時の路線は、京都駅から高瀬川に沿って木屋町通を二条まで行き、そこから鴨川を専用の橋で渡って南禅寺前まで通じていた。昭和2年(1927)、河原町線の開通とともに廃線となった。



▲木屋町通▲