(六の二)




 妙音弁財天

 葵橋を出発する前に、少し寄り道を─。葵橋の南側に架かる出町橋の近くに、妙音弁財天(みょうおんべんざいてん)が鎮座している。社伝によれば、初めは伏見の伏見家にまつられていたものが、後に現在地に移され、庶民も参拝できるようになった。

 比叡山無動寺、御所の白雲(しらくも)神社とともに、都の三弁天として、また京都の七福神巡りの一つとして信仰を集めてきた。  





 幸神社

 またその近く、寺町通の今出川を北に行ったところに幸神社(さいのかみのやしろ)が鎮座している。この神社は、もと道祖神をまつる社として信仰され、鎌倉時代のころに今の地に引っ越してきた。

 道祖神は、外部から疫病や悪霊が入ってこないように村境や橋のたもと、街道の入り口などにまつられたもので、出町付近が京都から北へと向かう街道の出入り口にあたっていたことから、幸神社もそういった役割を担っていたものと考えられる。後には、縁結びの神として、また御所の東北にあたることから、御所の鬼門を守る神として信仰されている。  



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