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| 大学教員の講義を熱心に聴く「淡海生涯カレッジ」の受講生たち(草津市野路東・立命館大びわこ・くさつキャンパス) |
「へぇ、そうなんや」。人影まばらな土曜日の立命館大びわこ・くさつキャンパス(BKC)内の教室。講義に耳を傾ける中高年の男女約30人から時折、明るい声が響く。講義が一段落すると、矢継ぎ早に質問が飛んだ。
県と湖南市が立命館大と提携して開催する生涯学習講座「淡海(おうみ)生涯カレッジ」湖南校の講義で、この日は同大学の薬学部教授が薬について解説した。受講者の病院検査技師赤井洋子さん(48)=守山市=は「いくつになっても、何か知りはっとさせられることは楽しい」と満足そうだ。
淡海生涯カレッジは県と滋賀大などが1996年度に始めたのが発展し、本年度は県内5市と4大学が協力し湖南校など5校を開く。主に中高年世代が大学や地域の公民館などを会場に健康や環境など幅広いテーマについて学んでいる。
BKCは、2006年度から湖南校の講座に協力している。伊藤則男事務局長は「地域に望まれて来た大学として、地域との結びつきを大切したい」とし、今後の課題として「より幅広い世代をターゲットに、地域で実践できる内容の講座が重要になる」と話す。
生涯学習に対するニーズが高まっている。BKCは草津市とも協力し1995年から「立命館びわこ講座」を開いているが、今年は100人の募集に200人以上が殺到した。県教委生涯学習課は「県民の知の追求に応えていくために大学の存在は欠かせない」と、生涯学習に果たす大学の役割に期待を寄せる。
立命館大と、89年に大津市の瀬田キャンパスを開設した龍谷大の進出は、滋賀県の教育環境を劇的に変えた。それまでは4年制大学が2校しかなかったが、両大学の進出後も行政の積極的な誘致が実って大学開設が続き、今は10校に増えた。
かつて全国最低だった人口当たりの学生数は今、京都府、東京都に次ぐ3番目に上がった。今春は県内高校の大学進学者の24・5%が県内大学(短大含む)に進んだ。
少子化で大学経営が厳しい時代を迎える中、人口増を続ける湖国では、BKCをはじめ各大学がそれぞれの役割を果たそうと模索を続けている。県企画調整課の村井洋一副参事は大学が地域振興に果たす意義を強調し、「県としても『滋賀の大学』の魅力を発信していきたい」と話す。
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